明日の東播海岸を考える懇談会

第18回懇談会

日時 : 平成13年 3月16日

場所 : グリーンヒルホテル明石

項目

明石市条例について

「夜間花火の規制にかかる条例」について
  • 条例の目的は、静穏保持、安眠を守ることであり、公共の場所での夜10時から日の出までの花火を禁止している。期間中は、啓発とパトロールを実施している。
  • 市長は禁止区域の指定が可能であり、10万円以下の罰金を規定している。
「明石市海浜の利用並びに海浜利便施設の設置及び
  • 条例の目的は、明石市の貴重な財産である海岸をどうしていくのかを位置づけることである。
  • 国と県とが協力して、防災面と利用面の調和を図り、特に、ウミガメを保護していきたい。
  • ソフト面では住民団体等による清掃活動等に支えられている。

Q 花火等を目的とした海岸利用者は明石市以外からも多いのではないか?
A 阪神地域からの人が多い。須磨海岸では規制やパトロールが厳しく行われているため、明石へ流れてきていると考えられる。
Q 花火以外の迷惑行為への対策、規制地域以外への波及、住民からの通報や要請に対する対応等についてはどうか?
A バーベキューについては大蔵海岸のように施設整備を進め、場所を限定することを考えているが、生活環境に著しい支障をきたす場合には何らかの手だてを考えたい。規制地域はまず3つの海水浴場で重点的に指定し、その後周辺に広げていきたいと考えている。また、問題があった場合には、規制地域外へもガードマンを回している。市民の声は電話やインターネットで受けて対応している。

地域連携、住民参加のあり方について

フリートーキング

花火についてはパトロール等による効果があったと思っている。今は水上バイクによる騒音やガソリンの臭いに悩まされている。7~10月がピークで、警察や海上保安庁に通報するが、巡視船が去ってしまうと再び集まってくる。

  • 法律がないため取り締まるのは難しいが、琵琶湖での県条例による規制の例等も参考にしながら、関係当局、海上保安庁、警察と協力して対応していきたい。(明石市)
  • 水上バイク、花火、ゴミ等の問題については、規制していくことを考える一方で、利用者の団体等による自浄能力を得る工夫を考える必要も感じる。また、海岸の利用者や管理者等が話し合えるような場を作っておかないといけないと思う。(姫路工事事務所)
  • 阪神地域や日本海側など他の場所でも同じような問題があるという前提で、利用者、行政、住民が同じテーブルで話し合い、必要に応じて法律や条例を作っていく必要がある。また、ガードマンによるパトロールについては、明石市が費用を負担しているが、このまま明石市が負担していくべきものなのかどうかも考える必要がある。
  • 障害者や高齢者が利用できるような施設を整備する必要があるのではないか。特に体温調節のできない人が利用できる施設は兵庫県下には無い。既存の建物の一部を活用することも考えてはどうか。

江井ヶ島ではバーベキューサイトがないので、あちこちでバーべキューが行われ、その臭いに困っている。毎月清掃をしているが、残飯などが落ちている。また、駐車場が不足しているのではないか。市としてはこうした問題についてどう考えているのか。

  • 江井ヶ島ではバーベキューをして欲しくないと思っているが、国有の海岸であり、市に管理権がないため対応が難しい。他の場所に設けたバーベキューサイトを利用するように勧めているが、この問題は大きな宿題と思っている。駐車場については、トイレ不足の問題ともあわせて検討を行っている。(明石市)

地震等の災害に備えて、ヘリポートや耐震性の高い岸壁、非常時のための倉庫等が必要ではないか。また、道路や資料館を整備するなど、利用しやすい海岸を造るべきではないか。

  • 同じ問題でも人それぞれで見方が違う。他の人の意見も聞いて、一緒にやっていけるような場が必要ではないか。(姫路工事事務所)
  • 明石市で海岸に関して新しい試みを育てていくという気持ちが必要と思う。全て行政に頼るのではなく、NPOやNGOといった形で進めていくことも必要ではないか。(酒井委員長)