明日の東播海岸を考える懇談会

第4回懇談会

日時 : 平成 8年10月 1日

場所 : ホテルキャッスルプラザ

項目

河川法の改正について

従来の河川法の主目的は「治水・利水」があった。今回の改正では新たに「河川環境の整備と保全」が加えられた。いわゆる、法的には配慮事項であった水質、景観、生態系といった河川環境が治水・利水と同格に位置づけられ、環境保全が必要であれば整備を行うことを法的に明確化した。建設省(現・国土交通省)としてはこの点を踏まえて今後も整備を行っていく。

海浜植物について

発表の要旨

海岸の砂浜は、強い潮風、飛砂による砂移動、強い日差しと乾燥、というように多くの植物にとって過酷な環境である。

砂浜には耐潮性の高い植物のみが群落を形成できる。

海浜植物には、葉の表面を厚い皮膜で被い水分の蒸発を防止するもの、根・茎を地中深くに発達させることにより極度の乾燥や砂移動に耐えうるもの、種子では長時間海水に浸かっても発芽力を失わず、海流によって運ばれるのに都合の良いもの等、特殊な構造を持つものが多い。その仲間に、ハマボウフウ、ハマゴウ、コウボウムギ、コウボウシバ、ハマヒルガオ、ハマダイコン、ハマエンドウがある。 遊歩道には、帰化植物を含む雑草が主体である。(イヌタデ、ヒメムカシヨモギ)

海崖斜面には、マサキ、ススキ、セイタカアワダチソウ、ノイバラ、クロマツ、トベラ、ウバメカシ、ツワブキ等が生えている。

海浜植物の増殖には現地産のものを用い、他地域のものや市場で売られているものではいけない。