改築事業

一般国道2号

一般国道2号は、大阪市と北九州市を結ぶ全長約683kmの路線であり、当事務所では、このうち明石市(明石西IC) から岡山県境に至る延長約65kmの改築・管理を担当しています。

当路線は、加古川市・姫路市など播磨内陸部の7市3町を通過し、戦前から戦後にかけて往古の山陽道を主体に国の直轄事業として一次改築が行われましたが、戦後の播磨近郊の既成市街地の拡大や臨海部の重厚長大産業の発展に伴う自動車交通の急激な増大に対応することが必要となり、これらの改築・管理を重点的に進めてきています。

国道2号の整備状況は、加古川バイパス~太子竜野バイパス間の延長40kmについては、4~6車線の自動車専用道路(一部一般道)として、 昭和35年度から建設省(現国土交通省)及び日本道路公団により順次整備が行われ、 平成2年6月に全線供用しており、平成12年12月には、有料区間が無料償還されました。

また、太子竜野バイパスより西については、東から順次4車拡幅整備を推進しております。

現在、相生市~赤穂市間の相生有年道路8.6kmについて、現道拡幅及びバイパス整備を推進しているところです。

加古川バイパス(L=12.2km)

加古川バイパスは、昭和35年度に事業化し、昭和49年3月に全線4車供用を行なっており、昭和49年度以降、遮音壁の設置等環境対策を実施してきたところです。 平成9年度より、新たに安全・円滑な道路交通を確保するとともに、人に優しい道路環境整備を行う目的で、加古川バイパスリニューアル事業に着手し、 平成16年3月までに加古川東ランプ、加古川西ランプ(下り)OFFランプの改良、新加古川大橋の拡幅(上り)が完成しています。

姫路バイパス(L=18.4km)

姫路バイパスは、昭和41年度に事業化し、昭和60年12月に全線4車供用、平成2年3月には、高砂西ランプ~姫路南ランプ間の6車供用を行っています。

相生有年道路(L=8.6km)

相生有年道路は、相生市・赤穂市域の安全かつ円滑な交通を確保するとともに、沿道環境の改善を図るため、 相生市若狭野町鶴亀地先から赤穂市東有年地先の8.6kmにおいて、バイパス及び現道拡幅により4車化とあわせて環境対策を行うものです。

昭和60年度に相生市若狭野町若狭野地先から赤穂市東有年地先の4.9km区間を有年道路として事業化し、 平成12年度には相生市若狭野町鶴亀地先から若狭野地先の3.7kmを含む区間を都市計画変更し、相生有年道路として事業化しました。

用地買収及び改築工事が東側より進められています。

一般国道29号

一般国道29号は、姫路市と鳥取市を結ぶ全長約118kmの路線であり、当事務所では、このうち国道2号太子竜野バイパスから分岐する姫路市太市中から鳥取県境に至る延長約69kmの改築・管理を担当しています。

当路線は、古くは、“因幡街道”と呼ばれ、3市1町を通過しており、昭和42年には一次改築が完了しました。 このう ち波賀町域は急峻な山岳地を通過していることから道路の屈曲が多く急勾配になっているため冬季には積雪による交通障害が起きやすいなど、 その改善とともに姫路市域では増大する交通需要に対応するための道路整備が要請されており、これらの改築と安全な交通を確保するための維持管理を進めています。

国道29号の整備状況は、波賀町防災事業の一環として道路交通の安全性の向上を図るため屈曲部を迂回する橋梁の架替え工事による線形改良や法面崩落危険個所の防災工事を 昭和49年度から進めており、平成12年度末までに兵坂トンネル関連を含む延長約7kmの改良が完成しています。 また、姫路市域のバイパス事業区間では、一般国道2号と山陽自動車道を南北に連結する姫路西バイパスが平成8年12月に全線供用しました。 現在、姫路北バイパスの整備を推進しているところです。 また、沿道には宍粟市山崎町・一宮町・波賀町内において4箇所の「道の駅」が整備されています。

このほか、宍粟市波賀町域では、約15kmが異常気象時の通行規制区間及び、約20kmが積雪寒冷特別地域に指定されています。

姫路北バイパス(L=6.2km)

姫路北バイパスは、姫路西バイパス以北の現道の主要渋滞ポイントである石倉交差点等における交通混雑の解消を図るため、 姫路西バイパス終点部(姫路市相野地先)から姫路市林田町六九谷地先に至る約6.2kmのバイパスとして、平成2年度に事業化し、 平成8年度より起点部から用地買収に着手しています。

波賀町防災(L=30km)

波賀町防災は、地形・気象ともに条件が厳しい波賀町域約30km間について、安全で確実な交通を確保するため昭和49年度から実施しています。 平成12年12月の兵坂トンネル関連区間の完成を含め、これまでに約7km区間の改良が完成しています。