足羽川ダムについて

流域の概要

現況

 足羽川は、九頭竜川(くずりゅうがわ)水系日野川(ひのがわ)の支川で、流域面積415.6、幹川流路延長61.7kmの1級河川です。その源を福井県と岐阜県の県境の冠山(標高1,257m)に発し、山間部を曲折しながら池田町を北流し、途中、中小支川を合流しながら福井市小和清水町で流向を北西に転じ、天神橋(てんじんばし)地先で平地に出て福井市街地を貫流し、福井市三郎丸地先で日野川に合流しています。

気候

 足羽川の流域は、日本海型気候に属し、冬季の降雪量が多く、春先の融雪期は長期間の融雪出水が発生します。また、降雨量は梅雨期、台風期に多く、特に台風期の豪雨により大災害がしばしば発生しています。流域の年平均降水量は2,360mm、年平均気温は12.7℃です。

環境

 福井市街地を流れる足羽川は、年間を通じて地域の人々の憩いの場として親しまれており、特に堤防には「さくら名所100選」に選ばれている桜並木があり、春には壮大な桜のトンネルを見物に多くの観光客が訪れる観光名所になっています。また、沿川には人口及び資産が集中し、JR福井駅や県庁をはじめとする各行政機関が設置されており、県内の社会経済活動の中心として重要な役割を担っています。
 上流の池田町の観光拠点である志津原リゾートには渓流温泉「冠荘」や天然の藤ツルを使って作られた全長44mの「かずら橋」、キャンプ場、遊歩道、「そば打ち道場」等があり、年間を通じて観光や行楽に多くの人が訪れています。
 また、支川の部子川には日本百名滝の一つ「龍双ヶ滝」があります。

足羽川と桜並木かずら橋