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河川に関する用語集
河川環境・水質
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124.接触材<せっしょくざい>
接触ばっ気法等の水質浄化処理で、生物膜を生成、付着させるための支持体。形状は波板状、ハニカム状、ヘチマ様板状など多種多様で、材質としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどのほか、礫(れき)や木炭なども用いられています。

125.浄化残率<じょうかざんりつ>
対象水域に流入した汚濁物のうち、対象水域の水質基準点まで流れてくるものを流出負荷量といい、流入負荷量に対する割合を浄化残率といいます。

126.汚濁負荷量<おだくふかりょう>
水環境に流入する陸域から排出される有機物や窒素、リン等の汚濁物質量をいい、総量規制や廃水処理設備の設計の際に用いられます。一般的には、汚濁物質の時間あるいは日排出量で表わし、「汚濁負荷量=汚濁濃度×排水量」で計算します。工場や事業場などからの排水や排ガスについては、濃度による規制が多いですが、たとえ濃度が小さくても、排出量が大きければ環境に与える影響は大きくなるため、通常環境への影響を推定する場合は汚濁負荷量を用います。

127.川の自浄作用<かわのじじょうさよう>
水域に汚濁物が流入しても、自然の浄化能力によって汚濁物の濃度はしだいに減少していきます。これを自浄作用(自然浄化作用)といいます。
自浄作用は、大きく分けて次の3つの作用からなります。

1) 物理的作用
流入した汚濁物はまず大量の水によって希釈・拡散され、また水より重たい粒子は次第に沈澱して、水中の濃度は減少します。
しかし、これらの作用では汚濁物質が本質的に浄化されたことにはなりません。
2) 化学的作用
酸化、還元、凝集、吸着などの作用によって、汚濁物質が無害な物に変化したり、沈澱しやすくなったり、水中に溶出しにくくなったりします。
3) 生物的作用
汚濁物質が生物によって吸収され、分解されることをいいます。
有機物が微生物によって分解されることが中心ですが、窒素やリンが藻類や水生植物によって吸収されることも、自浄作用の一種といえます。
これらの作用はあらゆる水域や土壌中で起こりますが、自浄作用という言葉は主に、河川の流下に伴う汚濁物(特に有機物)の減少に対してよく使われます。

説明図

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