大和川流域は、もともと雨が少ないことや大きな支流がなく、水系内に適当な水源がないことから長年、水不足悩まされてきました。古くから農業に必要な水を確保するためにため池が多く造られ、大阪府域では、ため池として「狭山池」が築造されたことが日本書紀に記録されています。
大和平野の水不足を解決するために「十津川・紀の川総合開発事業」が進められ、紀の川水系から農業用水、上水道用水が導入されました。さらに淀川水系からも上水道用水が供給され、他水系の水源に依存する割合が約6割を占めていることが大和川の水利用の大きな特徴です。
※十津川・紀の川総合開発事業
新宮川流域から紀の川流域に導水を行い、紀の川流域で開発した水と合わせて、下淵頭首工より大和川流域に農業用水と水道用水を補給
大和川流域が取水している水系比率
大和川流域の水利用マップ(水道水)
- (1)
- 大和川水系を水源としている市町村
- http://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/environment/outline/use/know_09_1.html
- (2)
- 淀川水系を水源としている市町村
- http://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/environment/outline/use/know_09_2.html
- (3)
- 紀の川水系を水源としている市町村
- http://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/environment/outline/use/know_09_3.html
大和川の利用形態
大和川本川(国管理区間)における取水は、奈良県で上水道(1カ所)、大阪府で工業用水(1カ所)として利用され、残りの約99%は農業用水として利用されています