電子植生図鑑 六甲山の森林の種多様性

はじめに1:構成種の要素に着眼する2:照葉樹の質に注目3:他地域のブナ林と比較

はじめに

生きものの種類数の豊かさを示す種多様性。この多様性を守る取り組みは地球規模での課題となっています。しかし、なんでもいいから、樹木がたくさん生育していれば良いわけではありません。地域の固有の種類を守ることが大切なのです。六甲砂防事務所でも、グリーンベルト整備事業などを通して、種多様性の保全を図っています。

ここでは、3つの切り口で見てみましょう。

1
イラスト:構成種の要素に着目

構成種の要素に着目

各群落の構成種を4つの要素別に振り分けることで、群落別の種多様性の特徴を大づかみしてみましょう。

2
イラスト:照葉樹林の質に注目

照葉樹林の質に注目

照葉樹の中には、自然性の高い林にしか出ない種類がある一方で、二次林に偏って出てくる種も含まれています。

この傾向をもとに、六甲山で起こっている常緑樹の増加現象を、質で質で捉えてみましょう。

3
イラスト:他地域のブナ林と比較

他地域のブナ林と比較

山頂に残されたブナ林は、六甲山の種多様性のひとつの要(かなめ)です。
ブナ林を特徴づける種群に着目して、ブナ林としての種多様性を見てみましょう。