六甲SABO
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シンポジウム、その他の啓発活動

六甲砂防ウォーク

日時: 2013年11月16日(土) 8:00〜13:00
コース:【スタート】JR新神戸駅→布引貯水池(断層)→市ヶ原
→猩々池→多々部東えん堤→【ゴール】諏訪山公園
主催:六甲砂防事務所 参加人数:112名

六甲山地の砂防事業について多くの方に知っていただくため、今年も『六甲砂防ウォーク』を開催しました。

14回目となる今回は、JR新神戸駅から諏訪山公園までの約7Kmを、4つの砂防事業に関する説明ポイントを巡りながら、歩きました。

六甲砂防ウォーク


○六甲山地の花こう岩がもろい理由

JR 新神戸駅を出発し、布引の滝を見ながら、まずは布引貯水池の横にある布引断層に。ここでは、断層の動きで割れ、さらに風化によりもろくなった花こう岩がマサ土となり、大雨・長雨などで土砂災害が起こりやすくなっている事を説明しました。参加者のみなさんの多くは、身近にあった断層とその影響に驚かれていました。


六甲砂防ウォーク

○新生田川で起こった過去の土砂災害

市ヶ原地区の新生田川の河川敷で、阪神大水害(昭和13 年)で受けた新生田川の土砂の流出による三宮での被害や、昭和42 年の7 月豪雨による市ヶ原地区の大規模崩壊の被害などについて説明しました。

六甲砂防ウォーク

○六甲山地の植林の歴史

木が生い茂る谷を登り大龍寺を経て、少し紅葉した木も見られる猩々池に。ここまで見てきた森は、約100 年前に始まった植林によって復元したものであることや、災害に強く自然豊かな森を目指す『六甲山系グリーンベルト整備事業』の取り組みについて説明しました。

六甲砂防ウォーク

○近年補強した砂防えん堤の説明と土石流実験の実演

猩々池から再度谷を下り、いくつかの砂防えん堤を見ながら多々部東えん堤へ。土砂を効率よく捕捉することなどを目的に、補強工事を行ったことを説明しました。

下流の市街地を土砂災害から守るために森の中に整備された砂防えん堤の姿は、多くの方の印象に残ったようです。

ゴールの諏訪山公園では、歩いて見てきた砂防えん堤の役割と効果を、土石流模型実験によって実感していただきました。

六甲砂防ウォーク

○感想「心にズシンと響きました。」

参加者からは「フィールドワークを しながらの学びは、心にズシンと響きました。」「断層や砂防えん堤に初めて注目しました。土石流は最近よくニュースになっているので、(説明を聞き)なるほどと思いました。」といった感想がありました。

今後も砂防事業にご理解いただけるよう、活動していきます。


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