六甲SABO
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土砂災害がおこりやすい六甲山地

六甲山地は、土砂災害がおこりやすい地形や地質、気候などの自然条件を備えています。

    = = = 地形・地質 = = =

六甲山の麓では、長年の間に六甲山から河川によって運ばれてきた土砂や石が扇状地を形成し、その上に200万人の住む大都市が広がっており、土砂災害の危険性の高い地域に市街地が形成されているといえます。

河口からの距離と河床高

六甲山から流れ出す川は、海までの距離が非常に短いため、いずれも急流で、一気に海まで流れます。しかも、六甲山は風化したくずれやすい花崗岩からできているため山くずれやがけくずれがおこりやすく、土石流が発生しやすい環境にあります。


    = = = 気候 = = =

瀬戸内海と六甲山にはさまれた阪神間は、とくに冬は、びょうぶのようにそびえ立つ六甲山が、北西からの季節風をさえぎる役目を果たしていることから、比較的温暖な気候にめぐまれています。

しかしその反面、太平洋、紀伊水道を通過して北上する南からの風を上昇気流に変える働きをし、これが、六甲山に豪雨をもたらす原因の一つになっているといわれています。これまでにおこった大きな災害は、どれも梅雨のおわりの集中豪雨によるものです。この時の降水量を見てみると、六甲山地南側に雨が多く降っており、梅雨の集中豪雨にはとくに注意が必要といえます。


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