大和川水系大和川

大和川水系大和川
大和川水系大和川マップ
大和川は、その源を奈良県桜井市の笠置山地(標高475m)に発し、奈良県大和郡山市において佐保川を合わせ、川西町・河合町境において飛鳥川、曽我川を、斑鳩町において竜田川を合わせて亀の瀬狭窄部で奈良盆地から抜け、さらに河内平野に入ってから大阪府柏原市において石川を合わせ、さらに西流して浅香山の狭窄部を通過し大阪湾に注ぐ幹川流路延長68km、流域面積1,070km2の一級河川です。

大和川流域は、奈良県、大阪府の両府県にまたがり、21市15町2村からなり、大阪市、堺市、柏原市、奈良市、橿原市などの主要都市を有しています。

流域の土地利用は、山地が約35%、水田や畑地等の農地が約30%、宅地等が約28%、その他が約7%となっています。
流域内の交通としては、JR大和路線・奈良線や近鉄奈良線・大阪線等の鉄道や阪神高速道路の湾岸線・堺線・松原線をはじめ近畿自動車道、阪和自動車道、西名阪自動車道、南阪奈道路、京奈和自動車道、第二阪奈道路、国道24号、国道25号、国道26号、国道168号等の基幹交通施設があります。さらに、河口部左岸には特定重要港湾である堺泉北港と重要港湾阪南港が位置し、右岸には指定特定重要港湾である大阪港が位置し、いずれも阪神工業地帯の中枢港湾のひとつであり、本流域は陸海交通の要衝となっています。
  • 大阪平野・河口部
    大阪平野・河口部
  • 奈良盆地・中流部
    奈良盆地・中流部

河川整備の実施方針

大和川における今後概ね30年間の河川整備は、戦後最大洪水である昭和57年8月洪水と同規模の洪水を安全に流下させることを目標とし、上下流、左右岸のバランスを確保しつつ、流域全体の治水安全度を向上させることとし、河道掘削、堤防整備などの河川整備を行います。

平成21年に大和川水系河川整備基本方針、平成25年に大和川水系河川整備計画を策定。

河川改修の経緯

大和川改修の経緯

昭和6年 亀の瀬地すべりにより大和川を閉塞し、浸水被害発生
昭和12年 大和川第1期改修工事着手
昭和28年 大和川改修総体計画
昭和37年 亀の瀬地すべり対策事業着手
昭和41年 大和川水系工事実施基本計画策定
昭和51年 大和川水系工事実施基本計画第1回改訂
計画高水流量 5,200m3/s〔柏原地点〕
昭和57年 戦後最大洪水発生(台風10号・前線、台風9号くずれ低気圧)
昭和57年 激甚災害特別緊急事業実施
昭和60年 「大和川流域整備計画」の策定(総合治水対策実施)
昭和63年 大和川水系工事実施基本計画第2回改訂
昭和63年 高規格堤防整備事業着手
平成4年 大和川水系工事実施基本計画第3回改訂
平成16年 大和川流域委員会設置
平成21年 大和川水系河川整備基本方針策定
平成25年 大和川水系河川整備計画策定