2022年3月15日

神戸港におけるブルーカーボンによるCO2削減についてJブルークレジット証書交付式が開催されます
~兵庫運河の藻場・干潟と生きもの生息場づくり~

概要

 国土交通省では、脱炭素社会の実現に向けて、港湾における「カーボンニュートラルポート(CNP)」の形成に取り組んでおり、その一環として、CO2吸収源であるブルーカーボンを活用した港湾・沿岸域における環境価値の創出に関する検討を進めています。
 この度、神戸港の兵庫運河における藻場や干潟の保全活動により創出されたブルーカーボンについて、吸収したCO2のカーボン・オフセットとして「Jブルークレジット」が発行・取引されることとなり、「Jブルークレジット証書交付式」が開催されますのでご案内します。

 沿岸域の藻場等に生息する海洋植物にCO2として取り込まれた炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれ、国連環境計画の報告書(2009年)において、CO2吸収源の新たな選択肢として提示されています。
 ブルーカーボン生態系の活用を図るためには、SDGs等に取り組む企業からの関心を呼び込み、NPO・市民団体等による藻場の保全活動(例:アマモの移植)等を支援する新たな資金メカニズムの構築が必要であり、現在、ブルーカーボン・オフセット・クレジット制度注1の構築に向けた試行を行っています。
 今般、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)を通じて、神戸港におけるプロジェクト「兵庫運河の藻場・干潟と生きもの生息場づくり」でアマモなどにより創出したCO2吸収量について、第三者委員会による審査・検証を経て、企業等との間でクレジット取引されることとなり、JBE主催のJブルークレジット注2証書交付式が下記のとおり開催されます。
 「Jブルークレジット」の認証対象となった取組は西日本で初めてとなります。
(横浜港、徳山下松港、北九州港における取組も同じ日に証書交付されます。) 
  なお、証書交付式の詳細については、国土交通本省のプレスリリースを参照ください。(別添)
 また、3/28(月)に神戸において、証書交付式報告会を開催予定です。(詳細は別途発表予定) 
 
注1:藻場の保全活動等を行うNPO・市民団体等により創出されたCO2吸収量をクレジットとし、CO2削減を図る企業・団体等との間でクレジット取引を行うこと。
注2:JBEから独立した第三者委員会による審査・検証を経て、JBEが認証・発行し、管理する独自のクレジットのこと。

問い合わせ先

国土交通省 近畿地方整備局 港湾空港部 海洋環境・技術課
課長 久保 富広
課長補佐 宇野 健司
 TEL: 078-391-3103