平成27年度第2回研究機構会議を開催しました

(平成28年2月8日)

大規模土砂災害対策研究機構の平成27年度第2回研究機構会議を、和歌山県那智勝浦町で開催しました。 会議では、今年度の各機関における研究状況の報告や、平成28年度に開所予定の和歌山県土砂災害啓発センターにおける展示コンテンツおよび活用方針等に関する議論が行われました。 また、翌日は啓発センター建設現場および和歌山県内の研究フィールドの視察を行いました。

平成27年度研究・活動成果報告について

  1. 各機関より平成27年度の研究状況が報告され、大規模土砂災害のメカニズム解明災害リスク評価に向け一定の成果が得られたことや、新技術を活用した対策手法の導入、住民啓発に関する取り組みなどについて情報交換が行われました。
  2. 今後、各機関相互連携のもと、さらなる研究の推進や学会誌等での研究発表を進めていくことが確認されました。
  3. 研究機構における研究成果は年報に取りまとめ広く配布するとともに、機構ホームページも活用しながら積極的な情報発信を行っていく方針が確認されました。

会議のようす(那智勝浦町役場)

和歌山県土砂災害啓発センターの活用について

和歌山県より土砂災害啓発センターの開所に向けた準備状況および展示内容に関する説明がなされ、各機関からは以下のような意見が出されました。

(主な意見)

  1. 展示コンテンツから関連するウェブサイトへ誘導するなど、発展的な啓発となるよう工夫が必要。
  2. 本施設を学術的なワークショップ防災ツアーの拠点として活用することが望ましい。
  3. 学会誌技術資料など、各種研究資料を一般向けに閲覧できるようにしてはどうか。
  4. 観光地という地域特性を活かし、観光と防災を融合したイベントの拠点として活用したい。
  5. 地元向けのイベントや地域の交流の場としても有効利用を考えたい。

主な出席者

  1. 黒川 純一良(大規模土砂災害対策技術センター長・近畿地方整備局河川部長)
  2. 沢田 道彦(大規模土砂災害対策技術副センター長・近畿地方整備局広報広聴対策官)
  3. 宮武 一郎(大規模土砂災害対策技術副センター長・近畿地方整備局近畿技術事務所長)
  4. 林 和彦(大規模土砂災害対策技術センター・近畿地方整備局紀伊山地砂防事務所副所長)
  5. 長井 義樹(国土技術政策総合研究所 深層崩壊対策研究官)
  6. 森戸 義貴(和歌山県県土整備部技監)
  7. 三木 康義(和歌山県砂防課長)
  8. 橋本 典幸(那智勝浦町建設課長)
  9. 水野 秀明((国研)土木研究所上席研究員)
  10. 木下 篤彦((国研)土木研究所主任研究員)
  11. 笠井 美青(北海道大学)
  12. 山田 孝(三重大学)
  13. 小杉 賢一朗(京都大学)
  14. 此松 昌彦(和歌山大学)
  15. 秋山 演亮(和歌山大学)

※和歌山県、那智勝浦町、土木研究所は代理出席

目 的 研究機構における研究成果の共有および啓発センター活用方針の検討
実施日 平成28年2月8日
会 場 和歌山県那智勝浦町役場
参 加 国土交通省近畿地方整備局・国土技術政策総合研究所・和歌山県・那智勝浦町・(国研)土木研究所・北海道大学・三重大学・京都大学・和歌山大学

詳細については、国土交通省近畿地方整備局HPをご覧ください。