九頭竜川流域誌


3.8 継体天皇に関わる祭り

(1) 蓬莱祀(今立町粟田部岡太神社)
 
木遣唄と太鼓に囃されて引回される蓬莱祀
木遣唄と太鼓に囃されて引回される蓬莱祀
男大迹王が第26代継体天皇として都へ上がられたとき、地元住民が即位を祝った行事である。まゆ玉などで飾り付けした山車を、2月11日に住民が引き回す。
 継体天皇が河内の樟葉宮(現大阪府枚方市)に着御された記念日として、2月12、13の両日を祭日と定め、天皇の行幸を擬して13日に蓬莱祀を引く。
(2) はながたみまつり(花筺公園今立町粟田部)
 花筺公園は継体天皇ゆかりの地であるとともに、世阿弥作の謡曲「花筺」の舞台となった桜の名所である。4月上旬には、桜見物を兼ねた祭りがある。
(3) ほうき祭り(五皇神社祭)(武生市文室町五皇神社)
 五皇神社には、継体天皇およびその五代の祖先が祀ってあり、延命長寿の神として崇められている。4月18日のほうき祭りのとき、信者が病気平癒のお礼として、ワラぼうきを持って参拝する。
(4) 堂の餅(今立町粟田部岡太神社)
 1,500年の歴史をもつ神事で、10月12日に行われる。継体天皇の故事にならい、数え年25歳の若者が氏子の家々を回り、餅を集めて神社に奉納する。餅は御煎餅として、区民に分与される。


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