天ケ瀬ダム 再開発事業
天ケ瀬ダム再開発事業 Q&A事業の目的について計画内容について環境保全の考え方についてダムの安全性について

事業の目的について

A
天ケ瀬ダムの再開発事業は、堤防の新設、拡築及び河道堀削などの一連の整備とあわせて、天ケ瀬ダムの放流能力の増強を行い、下流宇治川や淀川の洪水被害の低減を図り、貯水池の効率的な運用により新たな水道用水の取水、年間を通じ安定した発電を可能とすることを目的とするものです。
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2. 天ケ瀬ダム再開発事業による効果は。
A
天ケ瀬ダム再開発事業により、以下のような治水及び利水の効果があります。

治水
○宇治川・淀川における治水効果 
宇治川においては、天ケ瀬ダム再開発、宇治川における1,500m3/s対応の河道掘削、大戸川ダムの整備により、概ね計画規模の洪水を安全に流下させることができます。
淀川においては、天ケ瀬ダム再開発と大戸川ダムの整備により、下流の水位を見ながら天ケ瀬ダムの放流量を制限する2次調節を可能にし、洪水を淀川本川(枚方地点)の流下能力である10,700m3/s以下にすることができます。
○琵琶湖における治水効果
天ケ瀬ダム再開発事業と宇治川・瀬田川の整備により、琵琶湖の最高水位を下げる効果と後期放流時間を短くする効果があります。
たとえば、琵琶湖の戦後最高水位を記録した昭和36年6月洪水が発生した場合においては、最高水位がB.S.L.0.90mからB.S.L.0.71mとなります。また、琵琶湖の氾濫注意水位(B.S.L.0.70m)を超える時間は、120時間から15時間となります。また、常時満水位(B.S.L.0.30m)を超える時間は、約12日間短縮されます。

利水(水道用水)
天ケ瀬ダム再開発事業による貯水池運用の効率化により、洪水対策や発電に影響を与えることなく、より多くの水道用水を取水できるようになり、1日あたり51,840m3の水(約17万人分)を新たに安定的に供給することができます。

利水(発電)
天ケ瀬ダム再開発事業により、発電最低水位を1.5m下げる(EL.68.6mからEL.67.1m)ことで、発電に利用できる水量を増やし、洪水のおこりやすい夏場の期間にも、より多くの水を喜撰山ダムに送ることができます。
そうすると、喜撰山発電所では(電力需要の多い)夏場においても安定した電力をつくれるようになり、新たに約110MW(※1)(110,000kW)の電力の供給が可能となります。
約27,000世帯分(※2)に太陽光発電を設置するのと同等の効果を得ることが期待できます。
(※1) 発電継続時間6時間換算
(※2) 一般的な住居用の太陽光発電容量4kWと仮定し算定

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天ケ瀬ダム再開発事業おける工事は、トンネル式放流設備建設、工事用道路整備、桟橋設置、橋梁架替があります。現在は、トンネル式放流設備建設を行っています。
また、これまでにコスト縮減・代替案の検討、水理水文調査、地質調査、環境調査、水理模型実験、施設計画の検討などを行ってきました。
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4. 本体工事はいつから着手するのか。
A
これまでに本体工事の準備工事として工事用道路整備、桟橋設置、橋梁架替を行ってきました。平成25年6月に「天ケ瀬ダム再開発事業起工式」を開催し、トンネル式放流設備建設のための本体工事に本格着工しています。
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5. いつ完成するのか。
A
令和3年度に完成する予定です。
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